みんなの家賃どれくらい？
2013

学生の収支推移は過去最低水準となった去年よりやや上向きになりましたが、収入の伸びの割に支出が伸びず、学生の暮らし向きは大きく変わってはいないようです。

学生の収入合計はアルバイト収入増などで実に5年ぶりのプラスとなりましたが、1990年以降では依然として最低水準となっています。特に仕送り額は6年連続の減少となり、2007年から2012年の間に、月々1万円以上の減少を見せています。
年々増加を続けていた奨学金の受給額は、大きな減少を見せた去年からほぼ横ばいとなり、ここ数年の受給額増加に一息ついた形となりました。
近年、奨学金返済が問題となっているのを受けてか、将来の返済リスクへの意識の高まりが見て取れます。

食費は去年比で微増しておりますが、過去最低となった去年に次いで2番目に低い値で月に22,900円、1日あたりで約763円となっています。
内閣府の調査によると、一人暮らしの学生においては、朝食を「ほぼ毎日食べる」とした学生は48.6%と半数を割っており、毎日3食をきっちり食べるというのはむしろ少数派なようです。
近年の食費減少傾向には、単純な食費の倹約志向以外にもこうしたライフスタイルの変化が食費に反映されているものと考えられます。

参考資料
全国大学生協連「学生生活実態調査 」
文部科学省「学校基本調査」
内閣府「大学生の食に関する実態・意識調査報告書」